平成3年4月の開園より今日まで、岡山県健康の森学園条例(平成2年12月21日岡山県条例第28号第2条)で定められている「知的障害者の基本的な生活訓練及び指導」「知的障害者の社会参加の促進」「県民に対する啓発の促進」等の業務を、岡山県健康の森学園支援学校とともに取り組んでいます。
「知的障害者の基本的な生活訓練及び指導」については、「大地育人」(開園当時の長野知事が提唱)の理念に従って、教室の黒板を大地に見立て、チョークを支援者と利用者に置き換えて、人が自然に働きかける農業を活動の中心としています。作業は、「農産・園芸班」、「畜産・果樹班」、「林産・家事生活班」の3班に分かれ、施設と支援学校のそれぞれの職員と園生が同じ班に所属する形態をとっています。
また、「知的障害者の社会参加の促進」については、就労支援を進めると同時に、生活場所として10カ所のグループホームを運営し、一般企業や福祉施設で継続して働くために、生活の見守りをはじめ食事の提供や余暇支援等、安心・安全・快適・充実した地域生活に向けた支援を進めています。
さらに、「県民に対する啓発の促進」では、交流事業として、毎年「田植え祭り」、「収穫祭と作品展」、「マラソン大会」の3つの事業を行い、地域をはじめ多くの方に障害者への理解と啓発活動をすすめています。
【施設長メッセージ】
共生社会の実現を目指して、地域に開かれた活力のある施設運営を行う中で、利用者の自立と社会参加の意欲を高めて、主体的に活動できるように支援を行っています。具体的には、現在の農業を基本とする作業訓練の中で、心身の発達を促し労働習慣の育成をはじめ体力や精神力の向上とともに、挨拶や返事等の社会マナーの育成を図り、限られた利用期限の中で一般就労を目指しています。また、施設入所支援においては、日課に従った規則正しい生活を行う中で、身辺処理能力の向上を図るとともに、週番活動や配膳当番等各種の役割を経験することにより、責任感や協調性の育成を図っています。さらに、集団生活の中で発生する様々なトラブルを経験することで、お互いの気持ちを大切に考える力を養い、良好な人間関係づくりの基礎を育てています。
このように作業と生活の両面で利用者の能力の向上を図る一方、実践の場としては、労働力不足を抱える中山間地農業の解消に向けた取り組みとして、一般農家や畜産関係事業所に対して、労働力の提供を行い利用者の自己実現と合わせて、地域から必要とされる施設と共生社会の実現を図っていきます。
【法人事業計画】
社会福祉法人健康の森学園は、岡山県健康の森学園障害者支援施設と岡山県健康の森学園就労継続支援事業所の指定管理(平成31年4月1日から平成36年3月31日)を受けて、自立訓練事業、就労移行支援事業、入所就労継続支援B型事業、施設入所支援事業、通所就労継続支援B型事業を行うとともに、法人事業として、健康の森学園共同生活援助事業所、健康の森学園相談支援事業所、健康の森学園短期入所事業所および日中一時支援事業及び障害児通所支援事業「もりっこ」を運営し地域のニーズに応えています。
各事業の実施については、提供する各種福祉サービスが利用者の意向を尊重して、総合的に提供されるよう創意工夫することにより、利用者が個人の尊厳を保持しつつ、自立した生活を地域社会において営むことができるよう支援します。また、これらの事業を確実、効果的にかつ適性に行うため、自主的にその経営基盤の強化を図るとともに、その提供する福祉サービスの質の向上並びに事業経営の透明性の確保を図り、もって地域社会の推進に努めます。
=基本方針=
1.人権侵害への取り組み
利用者の人権について職員行動規範の定期確認を行い徹底する。また、苦情受付を行い虐待防止を図る。
2.健全な生活習慣への取り組み
日課に沿った生活を繰り返すことにより健全な生活習慣の定着を図るとともに、生活技術や対人関係の向上を図る。
3.労働意欲の育成に向けた取り組み
作業活動の目標を数値化したり、作業責任者を決めたりして自ら取り組む姿勢を育て、就労による社会参加ができるよう支援する。
4.社会性の育成に向けた取り組み
大人としての社会マナー(挨拶・返事・言葉使い・身だしなみ等)の育成を図るとともに、各種当番を行うことにより、責任感や協調性と適切な対人関係を育てる。
5.共生社会へのと取り組み
学園や地域の行事と販売活動(アンテナショップ)を通して、障害者への理解と啓発を進める。また、アート作品に出品して本人の自信に繋げる。
6.地域福祉に対する取り組み
地域の福祉ニーズに応じた活動を進めるために、相談支援事業所が関係者及び関係機関との連絡を密にして、地域生活児者とその家族の安心できる生活に寄与する。
7.児童に対する取り組み
障害児が日常生活における基本動作及び知識技能を習得し、集団生活に適応することができるよう、障害児の身体及び精神の状況並びにその置かれている環境に応じて、適切かつ効果的な指導及び訓練を行う。
事業所名 | サービス種別 | 定 員 | 事業形態 |
岡山県健康の森学園 障害者支援施設 | 自立訓練(生活訓練)事業 (畜産・果樹班) | 12名 | 障害者総合支援法にもとづく事業所指定事業 |
岡山県健康の森学園 障害者支援施設 | 就労継続支援B型 (畜産・果樹班) | 13名 | 障害者総合支援法にもとづく事業所指定事業 |
岡山県健康の森学園 障害者支援施設 | 就労移行支援 (農産・園芸班) | 10名 | 障害者総合支援法にもとづく事業所指定事業 |
岡山県健康の森学園 障害者支援施設 | 就労定着支援 (農産・園芸班) | 障害者総合支援法にもとづく事業所指定事業 | |
岡山県健康の森学園 障害者支援施設 | 施設入所支援 (自立・移行利用者) | 35名 | 障害者総合支援法にもとづく事業所指定事業 |
岡山県健康の森学園 就労継続支援事業所 | 就労継続支援B型 (林産・家事生活班) | 20名 | 障害者総合支援法にもとづく事業所指定事業 |
健康の森学園 共同生活援助事業所 | 共同生活援助 | 50名 | 障害者総合支援法にもとづく事業所指定事業 |
健康の森学園 相談支援事業所 | 特定相談支援事業 障害児相談支援事業 | 障害者総合支援法にもとづく事業所指定事業 | |
健康の森学園 短期入所事業所 | 短期入所 | 3名 | 障害者総合支援法にもとづく事業所指定事業 |
健康の森学園 短期入所事業所 | 日中一時支援 | 市町村との契約事業 | |
もりっこ | 児童発達支援事業 放課後等デイサービス | 10名(/日) 10名(/日) | 児童福祉法 児童福祉法 |
【広報誌】
- 令和6年度 8月発行 /
- 令和5年度 3月発行 / 8月発行
- 令和4年度 3月発行 / 7月発行 / 11月発行
- 令和3年度 3月発行 / 11月発行
- 令和2年度 3月発行 / 11月発行
- 令和元年度 3月発行 / 11月発行
- 平成30年度 3月発行 / 12月発行
- 平成29年度 3月発行 / 10月発行
- 平成28年度 3月発行 / 10月発行
- 平成27年度 3月発行 / 10月発行
- 平成26年度 3月発行 / 10月発行
- 平成25年度 3月発行 / 10月発行
- 平成24年度 3月発行 / 10月発行
【決算】
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- 令和5年度 事業報告 / 資金収支内訳書 / 事業活動内訳書 / 貸借対照表内訳書 /現況報告書
- 令和4年度 事業報告 / 資金収支内訳書 / 事業活動内訳書 / 貸借対照表内訳書 /現業報告書
- 令和3年度 事業報告 / 資金収支内訳書 / 事業活動内訳表 / 貸借対照表内訳表 /現況報告書
- 令和2年度 事業報告 / 資金収支内訳表 / 事業活動内訳表 / 貸借対照表内訳表 / 現況報告書
- 令和元年度 事業報告 / 資金収支内訳表 / 事業活動内訳表 / 賃借対照表内訳表 / 現況報告書
- 平成30年度 事業報告 / 資金収支内訳表 / 事業活動内訳表 / 貸借対照表内訳表 / 現況報告書
- 平成29年度 事業報告 / 資金収支内訳表 / 事業活動内訳表 / 貸借対照表内訳表 / 現況報告書
- 平成28年度 事業報告 / 資金収支内訳表 / 事業活動内訳表 / 貸借対照表内訳表 / 現況報告書
- 平成27年度 事業報告 / 収支決算報告書 / 貸借対照表 / 現況報告書
- 平成26年度 事業報告 / 収支決算報告書 / 貸借対照表 / 現況報告書
- 平成25年度 事業報告 / 収支決算報告書 / 貸借対照表 / 現況報告書